大阪の味「タコ焼き」のコツ、教えます。
2015.09.26 Saturday
大阪人は総じて粉もん好き。タコ焼きも作れぬようでは大阪人の風上にも置けぬ、という
わけで今回は本場の家庭用タコ焼きの作り方を伝授しよう。折しも食欲の秋だっ!
何んのタコ焼きごときで大層な、となるが実際口にしてみると「あっホンマやー!」となる
こと請け合いだ。たまにお父さんが腕を振るうことで家庭円満、ショーユ―ーこと!
コツ1. さあ明日タコ焼き!という時は前夜からボールに水を張り10cm角のコンブを
投入し寝かしておく。翌日には出汁が出てヌルリとした状態になってるはずだ。
コツ2. 小麦薄力粉:水は1:2.5で溶くのが望ましい。初心者であれば1:2.2でも敢て
大目に見よう。外はカリッ、中はトローリといきたいものだ。
コツ3. 小麦粉に出汁を注ぐのではなく、出汁に小麦粉を少しづつ投入すること。
不思議にダマができない。混ぜるのは普通の泡立て器を使えばよい。
コツ4. 少量の山芋を擦ったもの、もしくは山芋の粉を一緒に混ぜると粘りがでる。
コツ5. 卵も1,2個加えることにしよう。
コツ6. 最初の出汁を少し取っておいて、それに醤油、味醂、酒等で濃いめの出汁を
作っておく。
コツ7. この濃いめの出汁はタコを投入する前に個別の穴に少量垂らしておく。皿に
盛りつけた後、味付けが薄い時はさらに上から垂らし、まずは素の味を楽しむ。
コツ8. 具は粉カツオ、タコ、キザミネギに紅ショウガ、最後に天かすの順番で。
タコも大きく切ればよいというものではない。生臭くなってしまう。
コツ9. 素のタコ焼きに飽きたらソースと青のりをまぶす。お好みで花カツオも。
濃厚な味は再び食欲をかきたてることだろう。
コツ10.最近の専用鉄板はテフロン加工が多い。千枚通しだとすぐボロボロになるので
細い目の箸で転がす。あえて先を尖らす必要はない。
近所の子供を集めてタコ焼きパーティーを開いたら、いきなり「オッチャン、ソースおくれ」
というガキがいたので睨み返してやった。いきなりではソースの味しかしないではないか!
優しく説いて聞かせたつもりだったが、私の権幕には少々ビビッていたようだ。
余った分はタッパーに入れて冷凍しておこう。スチーマーでシューしても、レンジでチン
しても美味しい。作り過ぎた日など、翌日、弁当箱のふたを開けたらタコ焼きが詰まってた
ことがあって驚いた。暑い時期も過ぎ、秋味のビールとともに思い存分食されてみては。
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