大阪らぷそでぃー その8 (文化)



昔、東京の銭湯は端っこに湯船があって洗い場は縦列に並んでた。大阪は真ん中に湯船があってその周りを
洗い場が囲んでた。真ん中の浴槽には四方に腰が掛けられるようになってて、そこで世間話をしたもんや。
湯船に入るときは人をかき分けて入るわけで、他人のまたぐら覗きとうないからすぐ開けてくれたで。

東京は「コーヒ」大阪は「コーヒー」や。語尾でぐっと粘るな。最初、東京で「冷コー」いうても通じへん
かった。東京人で「アイミ―のガム抜き」云う粋な奴がおった。何んやただの牛乳やないか。素直に言えっ!
大阪は短縮するのが好きで「マクド」「ミスド」マイルドセブンは「マイセ」、セブンスターは「セッタ」。

そんな大阪人も駅名だけは絶対短縮せえへん。「尼崎センタープール前」でもちゃんと発音するで。名古屋人
は例外なく名古屋駅を「名駅(メイエキ)」といいよる。どないな神経してるんやろ。それやったら天王寺駅
は「アマエキ」藤井寺駅は「トウエキ」になってしまうがな。ほんま訳わからんわ。

お国自慢してたら、青森人が日本で一番短い会話があるという。何んやと聞いたら津軽弁で「どさ?」「ゆさ」
(どこへ行くんですか?お風呂に行きます)だと。その程度やったら大阪にもあるでぇ。「きーや」「やーよ」
(いーじゃないのー だめよーダメダメ!)てなもんや。


*てなことを、書き連ねていくうちに、あっという間に年末が来てしまいました。
他府県の方々や身近な人々への中傷になったようならここで深くお詫びさせていただきます。
悪気はないので、それはそれとして洒落で笑い飛ばしていただけたら幸いでございます。

来年も変わりませず、皆様にとって良きとしてあることを心よりお祈り申し上げます。
来春の営業は1月5日(月)からスタートです。皆様のお越しをお待ちしております。


 

at 11:51, globeinc, -

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大阪らぷそでぃー その7 (交通事情)



阪急と阪神では思いっきり見える風景が違う。高級住宅街と工場くらいの差がある。実際に違いが
あるのは尼崎(兵庫県)に入ってからで、武庫川を渡って西宮に入ってもまたコロッと風景が変わる。
小生は大阪と西宮の間の尼崎出身で、阪神と阪急の間のJR沿線で生まれた。中途半端やなー!


大阪はキタとミナミが中心でこれを結ぶのが御堂筋。何んと4車線の一方通行に左右に側道がある。
グローブはその御堂筋のイチョウの見えるところにあって、年末にはイルミネーションが点灯する。
いわば大阪のシャンゼリゼ通りや。車で右折は右の車線から右に曲がるので外国気分が味わるでぇ。

大阪環状線は東京山手線に比べ、残念ながら少々スケールが小さい。駅もしょぼいし、距離も短い。
でも自慢できるもんもある。山手線はグリーン1色やけど、環状線は色とりどりなってる。異なる
線が入混じってて、列車の種類も多くて楽しい。でも初めての人はきっと迷うやろなぁー。

大阪空港から大阪市街に入る手前の阪神高速の話。阪神高速11号線の「梅田出口」がなんと、大きな
ビルのどてっ腹を貫通して通って行くのや。カーブを曲がった途端、ビルの中央めがけて突っ込んで
いくでぇ。ちょっとしたUFJ、違ったUSJの気分や。道路公団がビルのテナントとして借りてるらしい。
 

at 14:20, globeinc, -

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大阪らぷそでぃー その6 (ちょっと怖い話)



ミナミに近いところに「天王寺動物園」があって、昔から庶民の憩いの場所になってる。ただ、一部
ホームレスや労務者が密集してる場所があるんで注意した方がええ。「動物園出口」というのがそれで、
動物園で楽しむファミリーやカップルが決して迷い込むような場所やないのでご用心、ご用心。

ちょっと書くのもはばかれるが、大阪中堅の私学で○○大学がある。ここの応援団は地元のヤクザも道を
開けるちゅうくらいで、その昔「嗚呼!花の応援団」というギャグ漫画のモデルになったくらいのものや。
大きな体格の団長が高下駄履いて駅の階段を転げ落ちた時、周囲全員がフリーズして見えないフリをした。

あくまで地域によってやが「シバくでぇ」「殺したろかっ」「よう来たな、われっ」はいわば合いの手の
ようなもので慣れれば全然怖わくない。怖いのは「われっ」が「わるれぇぇ」と舌を巻き始めて、語尾が
上がってきた時や。間髪を入れず笑ってとりなすか、足に自信があれば一目散に逃げるが勝ちやね。

愛りん地区に近い西成警察署の窓はすべて金網で防御されとる。車庫証明係の署員ですらチンピラより
も迫力のある顔をしてる。夏場はクーラーを求めて正門入口のど真ん中でホームレスが寝転がってたり、
クルマを駐車してロックを忘れて戻ると、知らんオッサンが当たり前の様に中で寝てたこともあったナ。

その時は思くそ怒鳴ったったでぇ!「お休みのとこスンマヘン。そろそろ起きてもらえまへんやろか。」



 

at 13:53, globeinc, -

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大阪らぷそでぃー その5 (人情)



世田谷の平屋、一戸建で優良家庭的な「サザエさん」より、下町で人情味のある「じゃりん子チエ」の方が
大阪人に合う。下駄でオトンを蹴り上げるチエちゃん。喧嘩はめっぽう強いが、嫁はんに頭の上がらんテツ。
やんちゃやけどホンマは人がエエ、ちゅうのに大阪人は共感できるんやろなぁ。

大阪のオバチャンは豹柄好きが多い。中にはリアルな豹の顔がプリントされたTシャツを着てる人もいる。
豹の顔のほうがベッピンさんと思う時はままある。いわんや、豹よりオバチャンの顔のほうが怖い時がある。
「豹柄みたいにセンス悪いの着たことないわっ!」とは妻の弁。ふと足元見たら豹柄のサンダル履いとった。

東京でナンパして、「オネエちゃん、名前何?」「丸井です」「どこに住んでるの?」「駅のそば」といった
シャレは大阪では全く通じない。難波駅に丸井があるけど噂はとんと聞かない。キタでグランフロント大阪が
開発されたとき、調子に乗って「伊勢丹」も進出したけどすぐ撤退した。大阪で阪急、阪神に勝てる訳がない。

大阪のオバちゃんはすぐアメチャンを配りたがる。「虫歯予防で幼稚園まではアメ、チョコ、ガムは見せない」
が我が家のルールやった。ある日、町中で息子を見たら、妙にふやけて緩んだ顔してるから「どないしたん?」
と聞いたら「知らんオバちゃんにアメもろた・・」もおー! でもあの時の幸せそうな顔は今も忘れられない。
 

at 17:11, globeinc, -

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大阪らぷそでぃー その4 (お笑い)



大阪人は「西川きよし」をオモロイ芸人とは誰も思うてない。ズレにズレ、スベりにスベりまくってる。
後輩芸人らが必死に笑いを作ってごまかす。それでも受けるまで続ける根性が師匠たるすごさやろか。
やすきよの漫才は伝説になるほどの面白さやった。ま、あのボケはやっさんしか拾えまヘンな。

渋谷の割烹で私の大阪弁を聞いた板さん、緊張したそうな。「上方のお方は口が肥えてらっしゃるので」
東京で私が大阪出身者と気付くと「どんな面白いこと言うのか?」という期待の視線を感じることがある。
ちょっと待ってよ!大阪人のすべてがノリツッコミする訳やないから。そんなにハードル上げんといて!

「とんねるず」や「爆笑問題」は大阪人には肌が合わへん。大阪はボケとツッコミで会話が成り立つ。
「なんでやねん」「んーな、アホな」をマスターすれば大阪人の仲間入りや。税務監査のオッサンでも
ボケをかましてくるから油断がならへん。会話にオチがないとどやされる。やれやれ。

吉本新喜劇は半世紀以上、毎度、毎度、恐るべきワンパターンを続けてる。くさいギャグに下品な笑い。
決め手はペーソスというワサビや。冷たいドライアイスに触れて「熱っ!」と叫ぶように、泣きも笑いも
元は同んなじモノなんやろ。同じモノの程度の差でしかなくて、見る角度で色んな感情が生まれてくる。
人生と同じやね。

at 18:00, globeinc, -

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