時を金で買うということ


以前、ドイツには「時は金で買える」という諺がありました。メルセデスのような高価なクルマで
スピードを上げれば早く目的地に着けるという訳です。さすがアウトバーンの国です。

最近ではクルマの燃費やエコロジーが重要視され、おなじくヨーロッパ製食器洗い機も
進歩といえば電気代と水道代、そして結果として洗剤の節約に尽きるようです。その正義
が何より優先し、結果として洗滌時間を少なからず犠牲にしてきたものです。

「時間を金で売る」と言うことになりましょうか。ミーレ食洗機には「Turbo機能」といい、電気代
を犠牲にして時間を短縮させるという、古き良き時代に戻すタイムマシンのようなものもあります。

エコロジーに傾倒する時代を否定するものではないですが、少数ながらコストをかけた人に
対して時間というメリットを与えることも正義だと思います。少々のロスはあっても超高級、
超高機能な家電製品が出てきてもよいのではないでしょうか。

最近、一部の輸入商品のクッカーやオーブン、冷蔵庫などにもそういうきざしが見受けられ、
いつか改めてそういった商品を紹介する機会を持ちたいと思っています。

「輸入キッチン紀行」と銘打ったこのブログも脱線しっぱなしで年末を迎えてしまいましたが
来年はもう少し皆様のお役に立てる情報に取り組んでまいります。

このブログも今年はこれが最後となりました。
皆様良いお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いいたします。


at 13:48, globeinc, 輸入キッチン紀行

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三丁目の夕日



プロレス編

 まだテレビが珍しかった頃、金曜日、夜8時ともなれば銭湯の男湯はイッパイになった。
同時に駅前広場の街頭テレビ(もはや死語だが)にも人が群がった。プロレスを見るためだ。
終戦後、意気消沈する日本人を鼓舞したのは黒いタイツに空手チョップの「力道山」だった。
悪者を次々やっつけるのだ。当時の少年たちの、間違いなく憧れの的だったろう。

一方、アメリカでは「グレート東郷」という日本人レスラーが反則技で奇襲攻撃をかけていた。
当時、日本人の典型とされた胴長、短足,猪首に刈り上げというスタイルで、戦犯となった
東郷平八郎の名前をもじり、しかもグレートと名乗ることでアメリカ人の神経を逆撫でした。
散々反則で暴れた後、アメリカ人レスラーの正統技で負け、アメリカ人が溜飲をさげる
という、誠に凝ったエンターテイメントを発揮したものだ。

「インドの貴公子」との異名をとるタイガー・ジェット・シンというプロレスラーがいた。。
マントにサーベル (軍隊用の剣) といういでたちで登場し、マットに上るや否や、サーベルを
スラリと抜き放ち、上段に構えるや相手めがけて突進した。誰もが血しぶき舞い散るものと
思いきや、これがあに図らんや相手をヘッドロックに決め、サーベルの柄で頭を小突きはじめた。
私、子供心に思いました。最初から「柄」だけを持って来れば良いのに・・・・と。

ろくにテレビも無く、貧しかったあの頃。妙に懐かしく思い出されるのはどうしたことか・・・
年の瀬、あわただしく移り変わる世の中に戸惑いを覚えながらながらも、ゆっくりと流れていた
当時が、ふと記憶によぎるのは何だろう。

at 17:42, globeinc, 輸入キッチン紀行

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エスプレッソの香り



最近、テレビのCMで「バリスタ」という言葉を目にします。BARは英語ではバーと言いますますが、
同じ文字でもイタリアではバールと発音します。最近、日本でもバールが随分増えてきたようです。
「夜間営業の酒食をかねたカフェ」を指し、エスプレッソ誕生のイタリアで広く愛されるコーヒーを
バールで供出する専門家をBARISTA(バリスタ)と呼ぶのだそうです。カクテルを扱う英語の
BARTENDERと殆んど同じ意味ながらニュアンスが少し違うようです。

今ではエスプレッソを抽出する器具も豊富に揃いましたが、昔は直火式のエスプレッソメーカーで
淹れてました。日本でも銀座や元町にある洒落たショップでは40年も前から並んでいたように記憶
してます。小さなミキサーのような形状をしていて、下はアルミの鋳造で、上が陶器のポットのような
ものがのってました。直火にのせ、器具の中に発生した蒸気の圧力で抽出するというシロモノです。
ヨーロッパでは一家に一台は常備されており,日本の急須のようなものでしょうか。

濃い目のコーヒーを小さなデミタスカップに入れ砂糖を注ぎ込み、甘苦いのをデザートとして嗜む
のがルールです。底に残った砂糖をスプーンですくい舐めても無作法とはいいません。
これをブラックと称しますが、聞き違えた日本の伊達男がノンシュガーで飲むこともあります。
日本では一般的にアレンジされることが多いようで、カプチーノやカフェラテ、カフェモカや
カフェマキアートのように、牛乳やチョコレートを加工して混ぜたものが人気を呼んいます。
またそうすることでモダンな飲み物に感じるから不思議です。

ミーレにも本格的なエスプレッソマシンがあり、ビルトイン式ならではの美しい空間を創り出す
洗練された外観を備えます。予算の許すお客様には是非お使いいただけたらと思います。
一日の始まりである良い朝食のデザートとして馥郁たる香りと味をご堪能下さい。

at 10:09, globeinc, 輸入キッチン紀行

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