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ミーレ社と洗濯機との関わりについて(2)

 

ミーレが最初に手懸けた製品は「バター製造機」だった。1899年のことだった。

生クリームに塩を混ぜシェイクすることでバターができることは小学生でも学校で習う。

イギリスでは今でも生活必需品のことを「Bread & butter」という。

 

そんな「バター製造機」だが耐久性の高さから一般家庭よりプロの間で持て囃された様だ。

やがてその「バター製造機」からヒントを得て、木製の樽を大きくし、撹拌棒の角度を

変えることで世界初の洗濯機を作り出した事は前回ご説明の通り。

 

1901年のことだった。

ドイツの冬は寒くて暗い。水資源は貧困だ。当時の主婦にとって洗濯作業はとんでもなく

重労働だったろうと思う。恐ろしいほどの価格の商品であったにも拘らず、その利便性から

洗濯機は大いに売れた。それが今のミーレの礎となったことは言うまでもない。

 

1914年には世界初の電気モーター式の洗濯機を登場させている。

面白いのは、当時、ドイツでも電気の通ってない地域が多かったようで、何んと水力発電式

電気洗濯機も同時に登場させていた。脱水機もモーターでつなぎ労力は一気に軽減された。

 

1930年にはお馴染みのドラム式洗濯機が初めて商業用として登場。木の樽に水と

洗濯物と洗剤を入れ、福引のガラガラのように回すものだったという。

これが家庭用として普及するのはもう少し後年の話となる。   

                               次回に続きます。  

 

 

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